the IGNORANTS イグノランツ ニ マツワル イロイロ


by theignorants-blog

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「 いきなり 短編ザ小説 ( つもり) 編 」

〜 Thing called L・O・V・E 〜

あの子の いやあの女のあだ名はエラ・フィッツジェラルドならぬフェラ・フィッツジェラルド 略してフェラルドだ

言うまでもないがそれがとびきりうまいともっぱらの噂 でもってジャズシンガーでもあるがゆえのあだ名なのだ

それもとびっきりイカすシンガーだからね そう呼ばれてる

そうなのだイカすのが好きな女王

男どもはみなイカされたくていつもそんな目でフェラルドに見惚れてる

それを弄ぶようにフェラルドは絶妙な舌使いで軽やかに滑らかに深くスィングしてみせる

そいつらには唄の内容などこれっぽっちもわかりゃしない ただ見惚れに来てるだけだから

それでもいつでもフェラルドは唄ってる

欲求不満なやつらを満足させてやってるんだ



今夜もまたフェラルドの夜だ

いつもの店 いつものバックを従える


いつもカウントは指で取る もうそこからイカしてるんだ

そこからはもうすべてがフェラルドのものだ



俺はそのすべてをいつもの席から傍観する

決してアホエロ面して見入ったりなどしない


唄いはじめたら目を閉じ聞き耳を立ててひたすら官能の声に浸るのだ

それが俺の密かなタノシミである



そしてまた次の夜を楽しみに待つのだ



ある夜唄い終えたフェラルドがいつものように通り過がるはずの楽屋近くのいつもの席の俺になぜかこう言ったんだ

「 今夜もありがとう 」

( 俺に気づいてたのか )

それはなぜかとてもとても普通な声だった はじめて聞くマイクを通らない素の声 その素朴な声に俺は思わずドギマギし いやもちろん内心の話だ つとめて平静を装い 「 ぁ ぁ 」 と発するのが精一杯だった


それからすぐいつものように店を出たんだ




それから何かが変わってしまった

俺の中の何かが 魔法にかかったように

フェラルドなとど小馬鹿にされたような いや憧れからかそんなあだ名のあの子 いやあの女の名は ミリ という ミリはローマ字で Miri Swinger シンガーとかけたのかそんなこれまたイカした芸名なのだ


この夜以来俺は心の中でその女のことを想う時フェラルドではなくミリスィンガーに変わった いやはじめのうちはなぜか抵抗がありミリフェラルドと独自の名前で呼んでたっけね



もちろん普通に若い駆け出しの歌手志望な子や女性ファンも聞きに来てる

きっと彼女らは普通にミリさんとか呼んでるんだろう アホエロ男たちもきっと本人の前ではスィンガーさんとか呼ぶんだろう

とにかくそんな下世話な場末なジャズバーへ熟練の職人たちバックメンバーを連れてやってくる

俺はピアノベースとのトリオが実は好きなんだ なぜかって それはバラードが増えるからね

きっと遅回しで聞けるのなら早いスィングしてるナンバーのほうがどんなにかいやらしいかと思う なんつったってスィングしてのってるんだからね

でも俺のこの麻痺した頭じゃ浸るには早すぎるんだ だから心ゆくまで浸り切れるスローなバラードが好きだ むしろそれを目的に足が向くのかもしれない


良くいう話かもしれないが至上の音楽の前ではこの世のすべては意味を持たない なんて聞いたことあるがミリフェラルドほどそうさせてくれるシンガーいや女はいない

ほんとにイカされイッテシマエルのだ

「 官能こそがこの世のまこと 」

「 ブルーズこそがこの世の真実 」


だなんてね 大して何もわからないはずの俺にもそう信じさせてくれるんだ

そう





ところで あんた誰?って ・・・


そうだね まずそれからか ・・・・



そう俺はね ・・・・・






何を隠そう 猫である なのだよ



この場末のジャズバーで暖をとり飯をねだり食い繋いでる ただの良くいる老いぼれ猫である ( 実際は若いが産まれた時から疲れている )


そうだよ だからミリスィンガーにきまぐれか礼を言われてドギマギしても平静を装いやすかったんだ でもほんとはこう言いたかった

「 いつも最高だよ ミリ ありがとう 」



我輩は他の並みのいや並以下のシンガーの時は店には近寄りもしないんだ いつも徘徊してラブを求め 目を光らせてる そう我輩は猫であるからして君たちより目を光らせることが出来るのだ でも探せど暮らせどミリスィンガーほどの官能には出会えないのだよ

君たちのこの空虚がわかるかい


たいていはマニュアル通りな物足りない雌ばかりなのさ

ミリスィンガーほどの女にはめったにお目にかかれるものじゃない


下衆なみなさんにはきっとそれぞれのいい女像が浮かんでるのかしれないがきっと会うまではわからないだろう

そしてわからないかもな

彼女の良さは


我輩はね頭は麻痺ちしゃいるが耳は確かだぜ

そうすべては聞けばわかるのだよ


まぁいいにゃ おっと失礼! つい


そんな猫である な我輩はこの世のものとは思えぬ官能を求めまた夜の闇をうろつくだろう

見つけたならもう何をも厭わずそれめがけそれこそ猫のように猫になったつもりで一心不乱に走り出すつもりだ



そう逃したチャンスは二度と巡って来ないから


愛 それは官能

官能それこそが真実


サンキュー Dear ミリ ザ スィンガー


お前に出会えて良かった


生まれて来て良かった


愛を あ・り・が・と・う







おしまい 笑


執筆 ひまシュウ

*ちなみにエラ フィッツジェラルドは黒人女性ジャズシンガー。ジャズの女王で スイングさせたら右に出るものはいなかったろう偉い人



あとがき ( なんてね )

なんか なんでか急に書きたくなり 何が俺を突き動かしたのか まったくの謎だけど 書き出したらそれなりに止まらなくなり 携帯のメモにスラスラ書き出してて でもこれ終わらせないと終わらないぞとか思って 早めに終わらせることにしたんだけど 笑

意外と面白いかと思ってせっかくだから載せてみた

暇つぶしにはちょうどいいレベルじゃないかな 笑

でもこの主人公の続き書いたら面白そうだよね まぁ無理矢理終わりにしちゃったから続きはないけども


こんな風に人間の頭の中って計り知れないよね いつ何時なにが浮かんでくるか予測不能
だよね ( もしかしたらイタコじゃないけどさ誰かが乗り移るとかほんとにあんのかもね )

だって携帯のメモに俺がひたすら何かを打ってるの見たって また歌詞かなんか書いてんだろ って思うもんね 何食わぬ顔でみんなそれぞれ何考えてるか分からないよね

だから人間観察って昔から好き 笑


まぁこんなのもたまには書いてみたり絵を描いてみたり音楽以外のこともたまにはしています。なんにしろ表現することが好きなんですね。


それではまたね 〜

日曜日ドクター会えたら愛ましょう 〜


ちなみに予告!

1 イグノランツのテーマ
(久々やるよ!)

2 愛のうた( シングル好評だったので!)

3 バカでよかった( 締めはコレにした )

以上この3曲 25分間で出し切ります




☆イグノランツ
8/5 (日) 荻窪「 club Doctor 」
〜 GASOLINE YUNBO PRESENTS 〜
Gasoline Garage Excite 2018

☆PUNiK ☆IM SO GLAD ☆COOKAI ★浦邉力☆the IGNORANTS ★ポコンチ齋藤 ☆ガソリンユンボ

*イグノランツ 20:45〜

food マザーアース

open 18:00 start 18:30
charge ¥ 2,500 + d
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by theignorants-blog | 2018-08-03 16:33 | Comments(0)